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人生漂流

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トホホホ

何度外国に行っても英語がうまくなったとは思えません。ここでスーパーの店員と話してもよくて半分くらいしか分かりません。英語を練習するには年寄りの人と話すのが一番いいようです。ゆっくり話すし、スラングも少ないからです。散歩しながら出会った老人に挨拶して"Lovely day"(いい日ですね)などと言って、言葉を返してきたら立ち話をすることがよくあります。半分くらいしか聞き取れませんが、耳の練習になります。
 今日はHorseshoe Lakeというところを歩こうと、近くのショッピングセンターに車を置いて歩いて行ったら場所が分かりません。通りかかったおばあさんにWhere is Horseshoe Lake?と聞いたら"I can’t understand.なんと言ってるか分からない"と言われました。繰り返し言っても通じず、Horseshoeだけを言ったら「あぁ、ホースシュー・ラークね」(ライクと言ったのかもしれない)と言われました。Lakeをレイクと言うと通じないのです。
 そこで教わった道を行くとフェンスに囲まれた公園があって、ゲートを開けて中に入り、犬を遊ばせている女性に今度は「ここはホースシュ-・ラークか?」と聞いたら一発で通じ、「ここはdog parkよ。Horseshoe Lakeは向こうのゲートを抜けたところよ」と答が返ってきました。フェンスに囲まれて、入るときにかんぬきを外して中に入る公園て変だなと思ったら犬の公園だったのです。
 オーストラリアやニュージーランドではMondayはマンデイではなく、マンダイと発音するように「a」の発音が違います。"See you later.(またね)"を「シー・ユー・ライター」と言っているのも聞きました。ただし皆がこういう発音をするわけではなく、クイーンズ・イングリッシュの発音をする人も相当います。(10月15日)

(ちょっとうんちくを)
マイフェアレディで主人公のイライザがRain in Spainを「ライン・イン・スパイン」と発音すると、ヒギンス教授が「それは教養のない人の発音だ。レイン・イン・スペインと発音しなさい」と直させる有名なシーンがあります。ちなみに原文(原作:バーナード・ショー)ではThe rain in Spain stays mainly in the plain.と見事に「a」を連ねています。「ai」や「ay」を「アイ」と発音するのはロンドンの下町で使われるコックニー英語ですが、これがオーストラリアやニュージーランドに伝わったのでしょう。また同じ劇にIn Hartford, Hereford and Hampshire hurricanes hardly ever happen.というせりふが出てきてHartfordを「アートフォード」、Herefordを「エレフォード」のように「h」を発音しないのもコックニー英語だそうで、ニュージーランドでも同じ発音かどうかを今度はよく聞いてみます。




ヘイリー・ウエステンラ Hayley Westenra

クライストチャーチ出身の世界的に有名な歌手にヘイリー・ウエステンラ Hayley Westenra がいます(日本ではTV番組「白い巨塔」の主題歌に彼女の「アメイジング・グレイス」が使われてブレークした。このとき彼女は16歳)。彼女が日本で公演をしたときのインタビューをYouTubeで見ていたら、「私の故郷は美しい湖や山に囲まれて・・・」と話すとき、湖 lake を「ライク」と発音していました。しかし day は「デイ」と発音しています。歌うときはクイーンズ・イングリッシュになっています。方言と標準語を使い分けるように、ニュージーランド人の多くは二通りの発音を使い分けているのではないでしょうか。
by tochimembow | 2010-10-16 11:47 | 英語苦労話
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片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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