定年後NZで暮らすことを考えている方へ
定年間近になって定年後を海外で暮らすことを考えている方に、ここでの生活を経験しながら知り得たことを少しずつご紹介しますので参考にしてください。
まず行こうとする国にリタイアメント・ビザ制度があるかどうかが問題です。これがあると1~5年間の滞在が可能です。英語圏ではイギリスとオーストラリアだけがリタイアメント・ビザを認めていました。アメリカ、カナダにはリタイアメント・ビザ制度がありません。ニュージーランド(NZ)もリタイアメント・ビザがなかったのですが、今年の3月から75万ドルをNZに投資して、毎年6万ドル以上の収入があり、50万ドルの維持資金があることなどの条件を満たせば2年間までの滞在が認められる変則的なリタイアメント・ビザ制度ができたそうです。要するに約1億円の準備資金が必要ということで、これでは普通の年金生活者にはちょっと無理でしょう。イギリス、オーストラリアのリタイアメント・ビザも似たような条件が課せられています。NZではビジター・ビザを取れば最大9ヶ月まで滞在が許可されます。これを申請するとき復路の航空券を提示しなければなりません。私の場合は6ヶ月の滞在許可ですが、日本に帰ったあと6ヶ月間はビザが再発行されません。旅行社に委託してNZ大使館でビザを申請してもらいましたが、6ヶ月でも審査がかなりうるさかったそうです。これはNZに来て就労するつもりではないかと眼を光らせているためらしいです。永住権については詳しくないので分かったらご紹介します。
私の近所にいる日本人夫婦も定年退職者ですが、滞在を観光ビザ(これは申請不要)の期限内(3ヶ月まで)にして、NZに来るのは10回目だと言ってました。2,3月間借家をして、遊び回って日本に帰るのを繰り返しています。トレッキング中に出会った日本人も同じパターンで来ていると言ってました。ある日本人はクライストチャーチに家を買って、半年間来て山歩きをして、半年間は日本に帰ってその間は家を人に貸しているそうです。かなりの人が日本とNZの間をリピート往復してリタイア人生を楽しんでいることを知りました。
NZに何回も来るのは費用の点で大変かもしれません。クライストチャーチで家賃は週300ドル(2万円)前後、車はリースするのが普通です(安い車なら1日1200円くらい)。借家に敷金、礼金はありませんが、デポジット(ボンド)として3週間分の家賃を払います。退去のときに汚損、破損等がなければ返ってきます。それ以外にかかる移住費用は荷物の送料と往復の航空運賃(安いときは7万円くらい)ということになります。食料品は日本より安く、ガソリンは少し安いです。私が借りている家の大家さんの奥さんは日本人で、日本人がよく借家をするので、いろいろなものが揃っており、ここに来て新たに買う什器類、電気製品はほとんどありませんでした。興味がある方はどのくらいの費用になるか試算してみてください。
私が住みたかった国はNZの他にスイス、イギリスがありますが、スイスとイギリスは物価が高く、スイスは言葉が複雑(フランス語圏とドイツ語圏があり、少数がイタリア語圏に入る)であること、イギリス人はプライドが高いような気がするなどの理由で敬遠しました。
リピートするかどうかは別として、一度は海外でリタイア生活をエンジョイしてみてはいかがですか。
(続き)
「年金で暮す・海外ロングステイ」コラム紹介
『ニュージーランドの歩き方』というサイトにリタイアされたご夫婦が連載している記事が参考になります。このお二人は月24万円の年金をもらいながら、日本が冬(1~3月)のときはクライストチャーチに住んで、夏(7~9月)は北海道、スイス、カナダ、イギリス、北欧のいずれかに住んでおられるそうです。この方が書いておられるものを引用しますと、
「一カ月10万円の予算ならフィリピン。一カ月20万円の予算ならニュージーランド。一カ月30万円あったらハワイで暮らします。」
これで生活費用の目安ができるでしょう。3ヶ月間ということは観光ビザで回っておられるということです。
私は月30万円使えてもハワイよりニュージーランドの方がいいと思います。ここは近距離内に海あり、山あり、湖ありで退屈することがありません。クライストチャーチはガーデン・シティと呼ばれるくらい公園(というより景勝地)が多いところで、車で30分以内に1ヶ月では行ききれないほどさまざまな自然が残されています。スポーツもハイキングやトレッキングの他、ゴルフ、水泳、ダイビング、テニス、乗馬、パラグライダー、スカイダイビング、バンジージャンプ(これは年寄りにはちょっと向かないが)が楽しめます。ただし、ショッピングを楽しみたいとか、有名な人のコンサートに行きたいとか、賑やかな雑踏が好きだという都会派の方には向きません。
残念ながらこのお二人のサイトは現在、閉鎖となっています。
まず行こうとする国にリタイアメント・ビザ制度があるかどうかが問題です。これがあると1~5年間の滞在が可能です。英語圏ではイギリスとオーストラリアだけがリタイアメント・ビザを認めていました。アメリカ、カナダにはリタイアメント・ビザ制度がありません。ニュージーランド(NZ)もリタイアメント・ビザがなかったのですが、今年の3月から75万ドルをNZに投資して、毎年6万ドル以上の収入があり、50万ドルの維持資金があることなどの条件を満たせば2年間までの滞在が認められる変則的なリタイアメント・ビザ制度ができたそうです。要するに約1億円の準備資金が必要ということで、これでは普通の年金生活者にはちょっと無理でしょう。イギリス、オーストラリアのリタイアメント・ビザも似たような条件が課せられています。NZではビジター・ビザを取れば最大9ヶ月まで滞在が許可されます。これを申請するとき復路の航空券を提示しなければなりません。私の場合は6ヶ月の滞在許可ですが、日本に帰ったあと6ヶ月間はビザが再発行されません。旅行社に委託してNZ大使館でビザを申請してもらいましたが、6ヶ月でも審査がかなりうるさかったそうです。これはNZに来て就労するつもりではないかと眼を光らせているためらしいです。永住権については詳しくないので分かったらご紹介します。
私の近所にいる日本人夫婦も定年退職者ですが、滞在を観光ビザ(これは申請不要)の期限内(3ヶ月まで)にして、NZに来るのは10回目だと言ってました。2,3月間借家をして、遊び回って日本に帰るのを繰り返しています。トレッキング中に出会った日本人も同じパターンで来ていると言ってました。ある日本人はクライストチャーチに家を買って、半年間来て山歩きをして、半年間は日本に帰ってその間は家を人に貸しているそうです。かなりの人が日本とNZの間をリピート往復してリタイア人生を楽しんでいることを知りました。
NZに何回も来るのは費用の点で大変かもしれません。クライストチャーチで家賃は週300ドル(2万円)前後、車はリースするのが普通です(安い車なら1日1200円くらい)。借家に敷金、礼金はありませんが、デポジット(ボンド)として3週間分の家賃を払います。退去のときに汚損、破損等がなければ返ってきます。それ以外にかかる移住費用は荷物の送料と往復の航空運賃(安いときは7万円くらい)ということになります。食料品は日本より安く、ガソリンは少し安いです。私が借りている家の大家さんの奥さんは日本人で、日本人がよく借家をするので、いろいろなものが揃っており、ここに来て新たに買う什器類、電気製品はほとんどありませんでした。興味がある方はどのくらいの費用になるか試算してみてください。
私が住みたかった国はNZの他にスイス、イギリスがありますが、スイスとイギリスは物価が高く、スイスは言葉が複雑(フランス語圏とドイツ語圏があり、少数がイタリア語圏に入る)であること、イギリス人はプライドが高いような気がするなどの理由で敬遠しました。
リピートするかどうかは別として、一度は海外でリタイア生活をエンジョイしてみてはいかがですか。
(参考)クライストチャーチで住むための便利情報
クライストチャーチに住むお考えがあれば日本人が経営しているアパートとリースカーをご紹介します。
アパート Bob & 佳菜子さん http://chchflats.kt.fc2.com/japanese/flat01.html
車リース 山田さん http://www.cargts.com/buysell_type.html
教会や地域コミュニティが英語がネーティブでない人々のために英会話教室を主宰しています。参加費は無料~1回3ドルなど、安いです。私は現地で探して近所にある3ヵ所に行っていました。中国、韓国、台湾、ベトナムなどアジア系の人が多く来ています。国際交流にもなります。
St. Marks Avonhead教会 http://stmarks.dev.webmad.co.nz/community/outreach/
(続き)
「年金で暮す・海外ロングステイ」コラム紹介
『ニュージーランドの歩き方』というサイトにリタイアされたご夫婦が連載している記事が参考になります。このお二人は月24万円の年金をもらいながら、日本が冬(1~3月)のときはクライストチャーチに住んで、夏(7~9月)は北海道、スイス、カナダ、イギリス、北欧のいずれかに住んでおられるそうです。この方が書いておられるものを引用しますと、
「一カ月10万円の予算ならフィリピン。一カ月20万円の予算ならニュージーランド。一カ月30万円あったらハワイで暮らします。」
これで生活費用の目安ができるでしょう。3ヶ月間ということは観光ビザで回っておられるということです。
私は月30万円使えてもハワイよりニュージーランドの方がいいと思います。ここは近距離内に海あり、山あり、湖ありで退屈することがありません。クライストチャーチはガーデン・シティと呼ばれるくらい公園(というより景勝地)が多いところで、車で30分以内に1ヶ月では行ききれないほどさまざまな自然が残されています。スポーツもハイキングやトレッキングの他、ゴルフ、水泳、ダイビング、テニス、乗馬、パラグライダー、スカイダイビング、バンジージャンプ(これは年寄りにはちょっと向かないが)が楽しめます。ただし、ショッピングを楽しみたいとか、有名な人のコンサートに行きたいとか、賑やかな雑踏が好きだという都会派の方には向きません。
残念ながらこのお二人のサイトは現在、閉鎖となっています。
by tochimembow
| 2010-10-22 04:14
| 定年後NZで暮らすヒント