英語が分かったふりをする
週に2~3回教会などの英会話教室に行っていましたが、夏休みに入ったのでどこも2月までお休みとなり今週が最後です。
昨日(12月8日)はElim Churchが最後の教室でクリスマス・パーティを行いました。パーティとは言ってもクリスマス・キャロルなどを歌ったあと、持ち寄りの食べ物を並べてそれを食べながらおしゃべりするだけです(写真左)。
韓国人が巻き寿司を作ってきたので「これは日本の食べ物じゃない?」と聞くと、韓国でも寿司は日常的な食べ物になっているそうです。韓国でも名前は sushi です。
写真真ん中は私についている Avrill先生ですが、彼女に「私の英語の発音はどこがおかしいですか?」と聞くと、"walks"とか"walked"とか言ったとき、語尾が聞き取りにくいと言われました。しかし「あなたの英語はそんなに悪くない "Your English is not so bad."」とも言われました。"not so bad"という表現は微妙です。アメリカ人などに日本の食べ物を出して"not so bad(そんなに悪くない)"と言ったら、あまり気に入らなかったがそれをはっきり言うと失礼なので「そんなに悪くない」という言い方をします。ウ~ム、私の英語はあまりよくないという意味が込められているだろうか。ともかく参考になるアドバイスです。Avrillさんは、自分が話していることを我々がどの程度理解しているかを推し量りしながら話してくれるので、いい先生です。英会話教室を主催しているボランティアには学校の先生だった人が多いようで、そういう人は相手が理解したかどうかを判断しながら話を進めるので助かります(そうでない元先生もいますが)。慣れていない人は一方的に喋るのでお手上げです。
今日(12月9日)はCrockford Bridge Clubでの英会話教室(写真右)です。赤いマントを着ている女性(Margaret)がイギリスからクライストチャーチに開拓者が入って、町を発展させた歴史をある家族の物語として語ってくれました。最初、時代時代で使われた帽子をかぶり直しながら、概略を話して本題に入っていったのですが、だんだん彼女の英語が分からなくなりました。隣にいたJudithという女性が心配そうに「彼女の英語が理解できるか?」と聞いてきました。
私「最初は分かったけど途中から分からない」
Judith「彼女は1840年代の英語を使い、その当時の人々が使っていた訛りで話している」
「それで分かりにくいのか。すごく話し上手なのは分かるのだけど・・」
「彼女は学校の先生なので話は上手なの」(実はJudithの英語も半分くらいしか分かりませんでした)
「彼女は単語の最初のHはわざと発音していないの」
「それではHerefordはヘレフォードと言わないのか?」
「エレフォードのように発音している」
「あなたたちも単語の最初のHは発音しないのか?」
「私たちはHはちゃんと発音する」
コーヒー・ブレークのときに日本人の奥様方が3人固まっていたので「Margaretの話は分かりましたか?」と聞くと、3人とも「全然分からなかった」と言います。面白いことにそれぞれの人が他の人は話が理解できているのに自分だけ理解できなかったと思っています。それぞれ分かっているような顔をして聞いているからですね。
私のテーブルの前にいた韓国人はNZ人に一生懸命話しかけて議論しています。ところが横でよく聞いているとお互いの話が完全にすれ違っていて、どちらも相手の話していることが分かっていないようです。NZ人は「私が聞いているのは・・・ということだ」と言っているのですが、韓国人は全然違うことを答えているようです。最近、気がついてきたことですが、英語を母国語とする人と外国人が会話しているとき、双方が相手の言っていることをちゃんと理解していなくて、分かったような顔をして話を続けているのではないかと思うことがときどきあります。NZ人は相手が言っていることが分からないのであれば、聞き直せばいいのですが、文法もおかしい、発音もおかしい外国人ばかりだと聞き直すのが面倒になっているのかもしれません。
こういう教室に来ている外国人に英語を読むこと、書くこと、喋ること、聞くことのどれが一番難しいかと聞くとみな口を揃えて「聞くこと」だと言います。グループ会話で誰かの言うことが聞き取れないとき一言一言聞き直していたら、とても話が進みませんが、こういう中途半端なコミュニケーションで分かったようなそぶりをしていて、相互理解ができるのだろうかと疑問を感じます。1体1で話しているときは分からないことはなるべく何度も聞き直そうと思っています。日本人同士でもそうですね。相手が言っていることをちゃんと「聞くこと」が大事です。
(2010/12/9)
昨日(12月8日)はElim Churchが最後の教室でクリスマス・パーティを行いました。パーティとは言ってもクリスマス・キャロルなどを歌ったあと、持ち寄りの食べ物を並べてそれを食べながらおしゃべりするだけです(写真左)。
韓国人が巻き寿司を作ってきたので「これは日本の食べ物じゃない?」と聞くと、韓国でも寿司は日常的な食べ物になっているそうです。韓国でも名前は sushi です。
写真真ん中は私についている Avrill先生ですが、彼女に「私の英語の発音はどこがおかしいですか?」と聞くと、"walks"とか"walked"とか言ったとき、語尾が聞き取りにくいと言われました。しかし「あなたの英語はそんなに悪くない "Your English is not so bad."」とも言われました。"not so bad"という表現は微妙です。アメリカ人などに日本の食べ物を出して"not so bad(そんなに悪くない)"と言ったら、あまり気に入らなかったがそれをはっきり言うと失礼なので「そんなに悪くない」という言い方をします。ウ~ム、私の英語はあまりよくないという意味が込められているだろうか。ともかく参考になるアドバイスです。Avrillさんは、自分が話していることを我々がどの程度理解しているかを推し量りしながら話してくれるので、いい先生です。英会話教室を主催しているボランティアには学校の先生だった人が多いようで、そういう人は相手が理解したかどうかを判断しながら話を進めるので助かります(そうでない元先生もいますが)。慣れていない人は一方的に喋るのでお手上げです。
今日(12月9日)はCrockford Bridge Clubでの英会話教室(写真右)です。赤いマントを着ている女性(Margaret)がイギリスからクライストチャーチに開拓者が入って、町を発展させた歴史をある家族の物語として語ってくれました。最初、時代時代で使われた帽子をかぶり直しながら、概略を話して本題に入っていったのですが、だんだん彼女の英語が分からなくなりました。隣にいたJudithという女性が心配そうに「彼女の英語が理解できるか?」と聞いてきました。
私「最初は分かったけど途中から分からない」
Judith「彼女は1840年代の英語を使い、その当時の人々が使っていた訛りで話している」
「それで分かりにくいのか。すごく話し上手なのは分かるのだけど・・」
「彼女は学校の先生なので話は上手なの」(実はJudithの英語も半分くらいしか分かりませんでした)
「彼女は単語の最初のHはわざと発音していないの」
「それではHerefordはヘレフォードと言わないのか?」
「エレフォードのように発音している」
「あなたたちも単語の最初のHは発音しないのか?」
「私たちはHはちゃんと発音する」
コーヒー・ブレークのときに日本人の奥様方が3人固まっていたので「Margaretの話は分かりましたか?」と聞くと、3人とも「全然分からなかった」と言います。面白いことにそれぞれの人が他の人は話が理解できているのに自分だけ理解できなかったと思っています。それぞれ分かっているような顔をして聞いているからですね。
私のテーブルの前にいた韓国人はNZ人に一生懸命話しかけて議論しています。ところが横でよく聞いているとお互いの話が完全にすれ違っていて、どちらも相手の話していることが分かっていないようです。NZ人は「私が聞いているのは・・・ということだ」と言っているのですが、韓国人は全然違うことを答えているようです。最近、気がついてきたことですが、英語を母国語とする人と外国人が会話しているとき、双方が相手の言っていることをちゃんと理解していなくて、分かったような顔をして話を続けているのではないかと思うことがときどきあります。NZ人は相手が言っていることが分からないのであれば、聞き直せばいいのですが、文法もおかしい、発音もおかしい外国人ばかりだと聞き直すのが面倒になっているのかもしれません。
こういう教室に来ている外国人に英語を読むこと、書くこと、喋ること、聞くことのどれが一番難しいかと聞くとみな口を揃えて「聞くこと」だと言います。グループ会話で誰かの言うことが聞き取れないとき一言一言聞き直していたら、とても話が進みませんが、こういう中途半端なコミュニケーションで分かったようなそぶりをしていて、相互理解ができるのだろうかと疑問を感じます。1体1で話しているときは分からないことはなるべく何度も聞き直そうと思っています。日本人同士でもそうですね。相手が言っていることをちゃんと「聞くこと」が大事です。
(2010/12/9)
by tochimembow
| 2010-12-09 17:33
| 英語苦労話