人生漂流

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美しい日本の春

3月20日に帰国して、まず感じたのは空気に"湿り気"があることでした。ずっと昔に住んでいたアメリカのテキサスと比べるとニュージーランドは湿気がある方でしたが、それでも日本に比べると乾燥しています。湿り気のある環境の中で育ってきたせいか、この湿り気は心地よく感じられました。日本人の感情というか、感性というか、そういうものにも"湿り気"は入り込んでいるように思います。たとえば「人情」、英語にはこれにぴったりする訳語がありません、これは湿っぽさを含んだ感情ですよね。そして身体状態にも影響していて、我々はある程度の湿度がある方が快適に暮らせるように思えるのです。

帰宅すると庭に沈丁花の香りが漂い、土佐ミズキや海棠の花が咲いていました。日本の春は本当に美しい。そう実感しました。今年は残念ながら梅を見ることができませんでしたが、散り始めた山桜や咲き始めたソメイヨシノを見ることができ、桜の季節の前に帰ってきてよかったと思いました。

宮崎の春の風景をご紹介します。
(2011/3/27 宮崎市・椿山峠)
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(2011/3/30 西都原)
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(2010/4/4 西都原)
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ニュージーランドはきれいな国だと思って出かけましたが、行ってみて日本の美しさを再認識するような結果となりました。春と夏しか滞在していませんが、ニュージーランドでは季節にともなって美しく変化する風景を見ることがあまりありません。もちろん、桜は10月始めに咲いて、シャクナゲは11月に咲くなど、四季に応じた花の開花はあります。しかし、我々は季節の変化を花だけでなく、温度、湿度、雲、森や林、流れる水、虫の声、食べ物などすべてから感じるわけですから、ニュージーランドの四季の変化はとても物足りなく思えます。これは年間の平均気温の変動より、一日の中での気温変化、あるいは一日ごとに上下する気温変化の方がずっと大きいことが関係すると思われます。

ニュージーランドの美しさは人の手が入っていない、ありのままの自然が残されていることによります(本当は人の手が入っているが入っていないように保存してある)。日本は人口が多いため、手つかずの自然を残すのは難しいのですが、人の営みと自然をうまく調和させて、そこに美しい風景を作り出す技は持っています。それを大事にして、なるべく余分な人工物(看板など)は除いて、日本独自の美しさを守っていくべきだと思います。
(2011.3.31)
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by tochimembow | 2011-03-31 10:42 | 日本の自然
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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