人生漂流

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ロッキーマウンテン国立公園(コロラド)を歩く

オハイオに住むJohn & Charlette夫妻とはほぼ3年に1回一緒に旅をしています。今回はコロラドのロッキーマウンテン国立公園を歩くことにしました。Johnは80歳を超えていて、山道はきつそうなので、平坦な道のウォーキングコースを探しました。

8月18日、デンバー空港で落ち合って、その日は空港近くのホテルに泊まり、翌日からJohnがレンタカーを運転して国立公園内をドライブしました。

8月19日(土)
1日目は公園のスカイラインにあたるTrail Ridge Roadを走ってロッキー山脈の高い山並みを眺めました。

道路の最高地点は標高3,713メートルで、ビジターセンターが近くにあり、富士山頂よりやや低い地点まで車で行くことができます。
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そこから歩いて約100メートル上の展望台まで登りましたが、車で一気に上ったためか、登っているうちに軽い高山病のような気分になりました。Johnはあの階段はごめんだとビジターセンターで小休止です。
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頂上からの眺めは雄大で、360度見渡すことができます。8月終わりですが、雪渓が残っています。7月であればもっと雪を見ることができるでしょう。
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この日はコロラドスプリングスに住むJohnの息子Ken夫妻も来たので、Estes Parkのレストランでディナーでした。私はバイソン(バッファロー)のステーキを頂きました。夜は4人でEstes Parkにあるキャビンに泊まって、いつものようにおしゃべりです。この日の主な話題はトランプ大統領でした。彼らはトランプは1年持たないだろうと言っています。この国立公園内には宿泊施設を作ることができず、Estes Parkのホテルやロッジに泊まらなければなりません。そのためEstes Parkは大きなリゾート地となっています。

8月20日(日)
翌日は日曜日ですが、ビジターセンター職員の話では、学校が始まる前の最後のウィークエンドのため相当な人が来て、公園の中心であるBear Lakeは車を駐められないだろうから、車で行くなら6時半頃に行くか、あるいはシャトルバスを使いなさいと言われました。少し遠いがWild Basin地区の方が空いているだろうからそこに行くのも一案だと勧められました。この国立公園は何カ所かPark & Ride(自家用車を駐車してシャトルバスに乗り換える場所)があり、シャトルバスは無料で、15分間隔で出ますからとても便利です。

Wild Basin AreaはEstes Parkから7号線を南に約20分下って、未舗装の道路を約4km行くと、ハイキングコースの起点に駐車場があります。駐車場はかなり混んでいましたが、何とか車を駐めることができました。イージーハイキングとして3つの滝巡りをすることにしました。駐車場から500メートルほど歩くと、Copeland Fallsに出ました。

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日本では滝はありふれているので、そんなに感動はありません。Charletteは"very beautiful"と喜んでいます。そこから2.5キロほど行くとCalypso Cascadesという滝があります。

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このあたりでJohnがへばっているようなので、引き返そうかと言ったら「まだ大丈夫」というので、さらにOuzel Fallsまで進みました。
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正直、日本にはもっと見応えのある滝がたくさんあります。ここまで4.5キロ歩いていますから、往復9キロ以上となります。高度差は230メートルしかありませんが、80歳を超えるJohnには辛いハイキングだったでしょう。

夜はスパゲティミートボールを作って夕食、その後おしゃべりに花を咲かせました。

8月21日(月)
アメリカに来る前、JohnとCharletteとSkypeで話しているとき、8月21日はeclipseだぞと興奮しながら言っていました。eclipseがよく聞き取れず、それは何かと聞いたら太陽と地球の間に月が入って、太陽が隠れという意味のことを言っているらしく、日食のことかと察しがつきました。アメリカに来てみたら皆既日食が見られると大騒ぎです。100%の日食が見られるのはワイオミングなどアメリカ北部で、100万人以上が日食観測で北へ移動したそうです。コロラドでも90%の日食になるのでJohnは我々のために日食観測メガネを買ってくれ、この日10時頃にEstes Parkの公園に行き待機していました。
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ピークは11時40分頃です。それまでよく晴れていた空が11時を過ぎると雲が出てきて、日食が始まるとともに太陽が隠れ始めました。雲のせいだけではなく、あたりが暗くなり、気温が下がってきました。時々雲の切れ間から欠けた太陽が現れ、そのたびに大拍手です。太陽って意外と小さいものですね。
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日食のあと、ハイキングです。この日はBear Lakeを起点に、4つの湖を回る計画です。Bear Lakeに向かっていたら、Bear Lake駐車場は満杯だから、シャトルバスを使いなさいという標識があったので、Park & Rideに車を駐めて、シャトルバスでBear Lakeに着きました。実際は数台分駐車スペースがありましたが。

駐車場のすぐそばがBear Lakeです。
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湖の向こうにHalett Peak (3,877メートル)が見えます。そこから1.8キロ歩いてNymph Lakeに着きました。
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小さな湖ですが、蓮の花が咲いていて、日本的な感じがします。
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Nymph Lakeを見下ろす岩の上に立つ我々です。さらに進んで、Dream Lakeに着きました。ここまで来ると山がかなり迫ってきます。
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もうこの辺で引き返そうかと言いましたが、Johnは「まだ大丈夫」というので、Emerald Lakeまで進みました。ちょっと歩いては小休止を繰り返しながら、ついにEmerald Lakeに着きました。Bear Lake駐車場からここまで片道3キロ、605メートル登ったことになります。
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往復6キロですから、さすがに私もくたびれました。滝は日本でもよく見るので、日本人にとってロッキー山脈は滝より美しい湖の方がいいのではないでしょうか。

途中でエルク(鹿の一種)やチップマンク(リスの仲間)に出会いました。リスやチップマンクはやたら出没して、人に寄ってきます。
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夜はスーパーで買ったハーブで味付けしたポークを焼いて夕食としました。日本ではこんなに美味しく味付けしたポークは売っていません。

8月22日(火)
ロッキー最後の日はビジターセンターのガイドがお勧めのSprague Lakeに行きました。
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Estes Parkに近い湖ですが、結構広くて、美しく、私は今回めぐった湖の中では最も気に入りました。湖水に映る山や雲がきれいでした。
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その後、デンバーに向かい、空港近くのホテルに泊まり、翌朝我々は日本への帰途につきました。この4日間に45,000歩歩きました。Johnはずっと運転もし、さぞかし疲れたでしょう。

再会した当初は彼らの英語がうまく聞き取れませんでしたが、4日間生活を共にするとだんだんわかるようになりました。耳が慣れてきたこともありますが、彼らが、我々が聞き取れるようにゆっくり話すよう努めてくれたこともあります。

カナディアンロッキーとコロラドロッキー
私はカナディアンロッキーに2回、コロラドのロッキーに2回行きましたが、どちらがいいかというと、カナディアンロッキーの方が好きです。カナディアンロッキーはスケールが大きく、美しい湖が多く、コロンビア大氷原など氷河の上を歩くこともでき、変化に富んでいます。広さはカナディアンロッキーの方が数倍あります。絵になる景色もカナディアンロッキーの方がたくさんあります。バンフ、ジャスパー、ヨーホー、クートニーと4つの国立公園があり、それぞれ特色があります。もし、どちらにしようかと迷っていたらカナディアンロッキーをお勧めします。一生忘れられない想い出になるでしょう。滞在日数が少ない場合は、コロラドロッキーがコンパクトでいいでしょう。どちらに行っても、美しい景色を堪能することができます。


資料のダウンロード
ロッキー国立公園全体の地図 https://www.nps.gov/romo/planyourvisit/maps.htm
Bear Lake付近のガイド https://www.nps.gov/romo/planyourvisit/upload/Trail-Guides-Bear-Lake-Summer-Trails-Guide-2016-Digital.pdf
Wild Basin Areaのガイド https://www.nps.gov/romo/planyourvisit/upload/Trail-Guides-Wild-Basin-Summer-2016-digital.pdf




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# by tochimembow | 2017-08-25 07:58 | アメリカの旅

草津白根山を歩く

高山植物の最盛期です。手軽に山の花が見られる場所を探したら、草津白根山(2117m)が出てきました。ロープウェイで山頂近くまで登れて、日本百名山の一つでもあります。高原植物の女王と言われるコマクサが咲いているということも分かりました。

7月3連休の初日、高速が渋滞することを覚悟の上で、朝6時前に船橋の自宅を出発しました。Googleマップでは所要時間が4時間から最大5時間45分でしたが、関越道が埼玉県内ずっと渋滞で、6時間かかって草津白根ロープウェイ山麓駅に到着しました。ロープウェイで上昇中、眼下にシャクヤクの花がたくさん見えました。
時期は終わっているはずですが、ハクサンシャクナゲでしょうか。近くに行って確かめたいが、時間がありません。山頂駅から弓池まで舗装された道を行くと池の周りにワタスゲたくさんあり、綿毛をつけていました。
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尾瀬を思い出します。レストハウスから約15分上って湯釜展望台に着くと、神秘的な湯釜が見えまた。6月までは火山活動のため警戒レベル2で、展望台への道が閉鎖されていましたが、我々はラッキーでした。湯釜の周囲に道がありますが、10年以上立入禁止になっているそうです。
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そこから山頂駅に戻ってコマクサリフトで本白根に上りました。火口(ここは水がありません)まで約15分歩くと火口壁のガレ場にコマクサが群生していました。北アルプスで見るコマクサより赤が濃く、やたらたくさんあるのが気になります。北アルプ、南アルプス、八ヶ岳など3,000メートル級の山で見るコマクサは強風に耐えて、岩陰にひっそり咲いていて、それを見つけると大変嬉しいのですが、これだけたくさんあるとありがたみに欠けます。
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本来、ここにはコマクサが自生していましたが、盗掘により全滅寸前まで行き、草津中学生や地元の人々が植えて、増やしてきたそうです。ちょっと多すぎるのではないかという気もします。

他にイワカガミ、ツマトリソウなども咲いていました。帰りがけに草津温泉館で一風呂浴びて、5時過ぎに帰路につきました。帰りは渋滞もなく順調で、約4時間で帰宅しました。行きは大渋滞で閉口しましたが、高山の花と幻想的な池を見ることができ、満足いく山行(高低差150メートルしかないので、登山をとは言えないが)でした。

(2017.7.15)

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# by tochimembow | 2017-07-16 22:28 | 日本の自然

裏磐梯を歩く

東北の紅葉は9月末ではまだちょっと早いと思いましたが、登山をするなら雪が降る前の今だと裏磐梯に出かけました。

常磐道から磐越道に入り、猪苗代から裏磐梯へ回り込みます。2時前にホテルに着いたので、紅葉を見ることができる場所をホテルで尋ねたら、磐梯吾妻スカイラインの浄土平が見頃だと言われ、すぐに出かけました。しかしスカイラインは濃霧で10メートル先も見えず、車道沿いは紅葉しているようですが、かすんでよく見えません。明日に期待して本日はこれで終わり。

翌日は晴れていたので車で八方台まで約20分、そこから歩き始めました。きれいな雲が磐梯山にかかっています。すっかり秋ですね。
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山全体は紅葉していませんが、所々に赤くなったモミジがあります。
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磐梯山は明治21年の大噴火で、山の半分が崩れ、裏磐梯の独特な景色を作り出しました。猪苗代湖から見る磐梯山は穏やかな、普通の山に見えますが、裏に回ると荒々しい崩落の跡と数多くの湖沼を見ることができます。
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妻がバテ気味で、予定では2時間半で頂上に着く予定でしたが、3時間かかって頂上に着きました。猪苗代湖の全景が見えます。
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翌日は五色沼を散歩しました。まず朝食前に柳沼、青沼、るり沼、弁天沼、深泥沼を歩いてきました。(写真は青沼)
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火山の爆発で降った堆積物によってそれぞれ違う色をしています。
(写真は弁天沼)
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森と池の色のコントラストがとても美しいものでした。
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朝食が済んで、ホテルを引き払い、五色沼で最大の毘沙門沼へ車で行きました。他の池は人が少なく、静かでしたが、毘沙門沼はそばに駐車場やレストハウスがあり、多くの観光客が来ています。ここは磐梯山の双耳峰がよく見える場所です。
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裏磐梯は変化があり、さまざまな景色を楽しめるところです。機会があったら行くことをお勧めします。

裏磐梯を跡にして会津若松に向かい、鶴ヶ城に行きました。大河ドラマ「八重の桜」で若松藩の悲劇の物語をある程度知っていたため、城の中の陳列は興味深いものでした。説明書を読むと、幕府の要請で京都の守護職を引き受けざるを得なかった松平容保の苦悩が感じられました。あの頃の幕府の無責任さがよくわかります。外から見る鶴ヶ城はコンクリートそのものでやや興ざめでしたが。
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なかなか充実した3日間の旅でした。(2016.10.1)
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# by tochimembow | 2016-10-02 09:21 | 日本の自然

谷川岳

谷川岳に登るのは3回目です。前回は何と39年前、西黒尾根から登りました。今回は歳を考えてロープウェイで天神平まで行き、そこから登るというお手軽コース。と思ったら、お手軽でなく、かなりきつかった。特に妻はグロッキー状態で、特に下山がきつかったらしい。


しかし花が素晴らしく、感動の山歩きでした。

花の写真をお見せします。
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(ヤマアジサイ)
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(クルマユリ)
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(オオバギボウシ)
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(シモツケソウ、ハクサンボウフウ)
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(ニッコウキスゲ)
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(ハクサンボウフウ)
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(ミヤマシャジン?)
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(ミネウスユキソウ)
他に名前がわからない花がたくさん咲いていました。

肩の小屋から見た天神尾根。稜線の東側だけ雲がかかっています。
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谷川岳はトマの耳とオキの耳、二つの山頂があります。トマの耳(1963m)から見たオキの耳(1977m)
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山頂(オキの耳)
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# by tochimembow | 2016-07-26 22:24 | 日本の自然
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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