人生漂流

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カテゴリ:トラッキング( 6 )

マウント・リチャードソンに登る Mt. Richardson

昨年12月にサザン・アルプス前衛の山、マウント・トーマス Mt. Thomas に登ったことがありますが、今回はそのすぐ北にあるマウント・リチャードソン Mt. Richardson (1024m) に登りました。O氏ご夫妻、NZで山歩きのため毎年クライストチャーチに来ているトランパー(山小屋に泊まりながら歩く人)H氏も同行です。

オックスフォード Oxford からランギオーラ Rangiora へ抜ける道からGlentui Bush Rd.に入ると登山口があります。そこからブナの林の中をひたすら登りました。このブナは black beech といって樹皮に真っ黒な苔が生えていて木が焦げたような匂いがします。時折ベルバードやファンテイルが出てきて歓迎してくれます。(写真はベルバード)
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ガイドブックとおり2時間15分で頂上に出ました。ニュージーランドでは山頂に頂上であることを示す道標はなく、代わりにロボットのような標識(三角点という意味か)が立っています。
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一昨日、クライストチャーチではかなりの降雨があったのですが、ここから北の山は雪をかぶっています。初雪が降ったのではないでしょうか?もう秋ですね。
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カンタベリー平野からサザンアルプスまで一望でき、4人で景色を堪能しました。
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ランチを食べて稜線のBlowhard Trackを約1時間歩き、Bypass Trackから下りました。
途中ゴブリン・モスが垂れ下がった林がありました。
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稜線は気持ちよく歩けました。
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午後4時少し前、駐車場に着きました。標高は低いのですが、高度差があるのとループを回る形になるため2万歩以上のトラッキングでした。マウント・トーマスは途中で林道が走っているのですが、ここはそういう道はなく、トーマスよりいい山です。

クライストチャーチに戻って我が家で恒例の打ち上げパーティで盛り上がりました。

(2011/3/8)
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by tochimembow | 2011-03-09 14:26 | トラッキング

リトル・マウント・ピールに登る Little Mt. Peel

今日はクライストチャーチの南西約150キロにあるリトル・マウント・ピール Little Mt. Peel (1,311m) の登山を試みました。昨年11月に歩いたマウント・ハット Mt. Hutt より南にあります。頭にリトルがついているのは近くにマウント・ピール (1,743m) があるからで、こちらはその子分というわけです。前日の予報では晴れだったのですが、どんより曇っています。道路がわかりにくく、登山口に着いたのは昼近くになっていました。ガイドブックでは往復6~7時間かかると書いてあるで、時間がちょっと心配です。登山口から頂上まで1,000メートルの高度差があります。

最初はシダの林の中を登っていきます。木性シダもかなりあります。
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やがてリトル・マウント・ピールが見えてきました。きれいな形の山です。
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山の反対側に目を転ずると眼下にカンタベリー平野が広がっています。
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稜線に出ると木道が整備されており、歩きやすいのですが、冷たい風が強く吹いていて寒く感じます。マーガリートの花があちこちに咲いています。
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下の写真のような花もありました。あとで図鑑を見たらウイロウハーブ willowherb という花に似ているのですが、葉の形がちょっと違うようです。
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遠くに見える雪が残っている山はサザン・アルプスと思われます。
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あと30分で頂上かというところまで来て風が強くなり、雨がポツンポツンと落ち始めました。どうしようかと迷ったのですが、前線の動きが速そうなので、安全を期して頂上はあきらめて、引き返しました。
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帰りに車を運転しているとき、畑の土が飛んで視界を遮るくらい風が強くなっていました。帰宅して夜になると突風が吹き始めました。
 頂上を極められなかったのが残念です。
(2011/1/30)
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by tochimembow | 2011-01-30 17:50 | トラッキング

やっぱり山の頂上はいい! Mt. Thomas

クライストチャーチの西50キロからアーサーズ・パスにかけては広い森林地帯で、サザン・アルプスの前衛となる1000メートル級の山々があります。前日にDOC(自然保護局)クライストチャーチ事務所に行って資料をもらい、歩き方を聞いた上でその中のトーマス山 Mt. Thomas に登ることにしました。ガイドブックにはグレードが「初心者~中級者」と書いてあります。DOCではwaspに気をつけろと注意を受けました。waspの日本語名はスズメバチですが、アシナガバチを指すこともあり、どっちを指しているのか分かりません。スズメバチだといやだなと思い、気をつけながら登りました。標高は1023メートルしかありませんが、高度差700メートルを上がらなければなりません。
 ニュージーランドの山はどこも標識がしっかりしていて迷うことはめったにありません(車の運転では迷うけど)。道の分岐点には必ず案内板があり、山道の要所要所に写真右のようなオレンジ色の三角標識が木につけてあります。
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ブナ林の中のジグザグ道をえっちらおっちら登っていくだけなので、かなりうんざりしてここを選んだことを少し後悔していました。2時間半も登り続けてようやく尾根に出ました。展望は素晴らしく、はるか海も見えます(写真右)。写真左の高いところが頂上です。草の茂みのような植物がたくさんあるのが分かりますか?これはNZに多いタソック tussock でどこでも見ます。
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低い山ながら山頂付近はいろいろな花が咲いていました。左の写真はマウンテン・デイジーです。
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頂上にいた韓国人グループに写真を撮ってもらいました。
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下山は別のルートを使いましたが、まっすぐ降りる道で登りに3時間もかかったのに、下りはわずか1時間でした。膝が痛くなりましたけど。結局、ハチは1匹も見ませんでした。人騒がせな。
 NZで一般者が頂上まで行ける山は標高1500メートルくらいまでで、2000メートルを越えると熟練者しかいけませんが、低くても山の頂上に立つのは気持ちがいいものです。バカと煙は高いところに昇りたがる?
(2010/12/11)
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by tochimembow | 2010-12-11 20:05 | トラッキング

山歩きのさまざま

NZの登山(用語の使い分け) 
NZには日本の北アルプス級の山がたくさんありますが、一般者はそういう山の頂上に登るのは無理です。日本では林道を利用してかなり高いところまで車で上がって、そこから歩き始めるし、登山道は整備されているので、比較的容易に3000メートル級の登山ができますが、NZでは景観を守るため高いところまで車が上がることを認めていません。麓から登っていっても途中から道が分からなくなってしまいます。そのためかガイドブックには2000メートル以上の山に登るコースの紹介がありません。1500メートルくらいの山でも片道5時間くらいかかったり、2日以上かかる行程になっています(この場合は”トランピングtramping(山歩き)”、あるいは”トレッキング trekking”という)。高山の登頂は相当な熟練者かガイド付きでないと登れません(”マウンテニアリングmountaineering(登山)”という)。日帰りはとても無理で、たとえば最高峰のマウント・クック(標高3754メートル)はガイド付きで5日間の行程になっています。マウンテニアリングの場合は登山コースも整備されていないだろうし、高山は夏でも頂上が雪で覆われているためかなりの技術がいるでしょう。ピッケル、アイゼン、ザイルは必須のようです。ですから我々が富士山や穂高や槍ヶ岳に登るのはトレッキング(またはトランピング)というべきでしょう。
 私がこれまで行ったところは日帰りが可能で、整備された道を歩くもので、これは”トラッキング tracking(人が作った道をたどるという意味)”というのが正確なようです。普通の人は登山ではなく、平坦なところをウォーキングしたり、低い山のトラッキングをするようです。政府の環境保護局 (DOC, Department of Conservation) はトラッキングをする道(トラック track)を整備しており、そういうところには緑の板に黄色の文字で書いた標識があります。この看板があるところは安心して歩け、分岐点にはDOCの看板があります。
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高い山に登るとある高さまではトラックで、DOCの標識がありますが、そこから上はDOCが整備していない道、ルート route になります。ここは簡単な道標があったりしますが、どこが道かわからないところもあります。
 NZに来る前は3000メートルの山に登れるかなと淡い期待を持っていましたが、こりゃ命がけだと悟り、今の所トラッキングに徹しています。しかしトラッキング・ルートはジョギングする人もいるくらいかなり低レベルのため、せめてトランピングくらいはしないとNZで山登りをしたとは言えません。
(2010/11/3)

(追加) 山小屋泊まりの山行
クライストチャーチに山歩きに詳しい日本人がいます。その人はアパートメント(日本で言うマンション)を所有していて、クライストチャーチに数ヶ月間来ては全国の山を歩き、日本に帰っているときはマンションを人に貸しています。その人に聞いた話です。

日本人は山の頂上に登りたがるが、こちらでは頂上を目指すことはまずなく、景色がいいところを歩くことを楽しむ。高い山は頂上まで山道がついておらず、相当な熟練者でないと行けない。日帰りができるコースもたくさんあるが、本当にいいのは何日もかけて歩く(トランピング)ことである。そのときはハット Hut と呼ばれる小屋に泊まる。ハットはミルフォード・トラック(後述)などを除くとすべて無人でマットレスがあるだけなので、泊まるにはシュラフ(寝袋)をもっていかなければならない。当然食料も必要である。ハットは政府の自然保護局(DOC, Department of Conservation) が管理していて、DOCでチケット(宿泊券、通常5~10ドル)を買って、ハットに泊まったときにそこに置いてくる。それ以外にシェルターという雨風を除けるだけの避難所もある。

NZにはDOCが定めたグレート・ウォークス Great Walks と呼ばれる9つの代表的な歩くコースがあります。なかには山ではなく海辺を数日間かけて歩くコース (Abel-Tasman Coast Track 日帰りも可能) も含まれます。日本人に一番人気があるのはフィヨルドランド国立公園にあるミルフォード・トラック Milford Track で「世界でもっとも美しい散歩道」と言われます。4泊5日のコースですが、このコースには食事付きでシャワーや洗濯もできるロッジがあります。それとは別にインデペンデント・ウォークといってガイドが付かず、寝袋と食料を持参して3泊4日で歩くこともできます。インデペンデント・ウォーカーが泊まるのはハットです。ロッジとハットは別の場所に建っています。ガイド付きのツアーは1日50人、インデペンデント・ウォークの場合は1日40人までという人数制限があります。
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by tochimembow | 2010-11-03 16:55 | トラッキング

マウント・ハット Mt. Hutt

クライストチャーチからマウント・クック方向に100kmほど行くとマウント・ハット(標高2190メートル)があります。ここは南半球で最初にスキー場ができたことで有名ですが、麓のMt. Hutt Forestにトラッキング・コースがあるので歩いてみました。少し手前のRakaia Gorge(ラカイア渓谷)から見たハット山です。
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Awa Awa Rata Bushというところが駐車場兼公園で、そこから歩き始めます。行程30分から4時間までいろいろなコースがありますが、2時間コースを歩くことにしました。ハンマー・スプリングスと同様、森の中を登っていく道で、道中さほど感激はありませんでした。
 いくつもコースがあるところでは分岐点に写真のような道標があります。
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スキー場はシーズンが終わっていました。スキー場近くから見たハット山です。
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歩く途中できれいな景色が見られるわけではありませんが、雪をかぶった美しいハット山を近くから見たことが収穫でした。 (2010/11/2)
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by tochimembow | 2010-11-03 11:29 | トラッキング

温泉に入る Hanmer Springs

北島は火山が多く、温泉が何カ所もありますが、南島で温泉として知られているのはハンマー・スプリングス Hanmer Springs と車でその1時間くらい先にあるマルイア Maruia くらいです。ハンマー・スプリングスはクライストチャーチの北方にあって車で2時間近くかかります。ニュージーランドの温泉に入ってみたく、出かけました。
 ハンマー・スプリングスにいく途中にきれいなところがたくさんあったのですが、100キロの速度で車が飛ばしている脇に車を停めて写真を撮るわけにもいかず、写真はあきらめました。ハンマー・スプリングス近くで撮った写真です。
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ハンマー・スプリングス周辺には歩く道がいくつもあるので、温泉に入る前に一汗流そうとDog Stream滝というところへ行ってみました。車で10分くらい奥に入ったところにスタート点があります。このコースはひたすら登る山道でした。
 山道は日本の山と様子が全く変わりません。ただ木の匂いが違います。焦げたような独特の匂いは黒ブナ black beech から来ているようです。1時間登り詰めて滝に着きました。
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高さは41メートルあるそうですが、これも日本によくある滝と同じです。帰りは別の道から降りようとしたら、地震で道が崩れているとのことで同じ道を引き返しました。

ほどよく疲れたところで温泉に入ることにしました。これが温泉の玄関です。
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1回入湯券は14ドル(約900円)、リターン入湯券(1日何回でも入れる)は18ドルです。日本の温泉とシステムが違うのは、1)男女共用なので、水着を着なければならない、2)体を洗うことはできない。
 さて、まずどんなところで着替えをするのかと思ったら、何も仕切りのない大きな更衣室で平気で着替えをしていました(女性用は分からないが)。で、服とかバスタオルなどをそのまま持ってきた袋に入れて、外の棚とかプールの横に置くだけです。コインロッカーはありますが、誰も使っていない。財布とか大丈夫なのだろうか?
 これが温泉です。
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ただの温水プールじゃん! こういうプールが10個所ほどあります。温度はどこも38℃くらいのようです(ちょっとぬるい)。一応岩風呂風にしてあるところもあります。別料金を払えばサウナやマッサージをしてくれる別の風呂もあるようです。
 体型なんか誰も気にしていません。
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期待していたほどのものではありませんでしたが、ここに来てから毎日シャワーだけでお湯に浸かったことがなかったので、それなりに「極楽、極楽」と30分くらい浸かっていました。
 それなりにポカポカしましたが、また来たいとは思いませんでした。温泉の横に咲いていたシャクナゲです。
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帰る途中にワイナリーがあり、そこから撮った写真です。
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出るときにシャワー浴びたのですが、車を運転していると手がカルキ臭く、帰ってから水着やタオルもすごくカルキ臭くなっていました。相当塩素を入れているから、これで健康にいいのだろうかとちょっと疑問です。源泉からのお湯はどのくらい入っているのでしょう。レジオネラが出たことはないのかな?

日本の温泉に入りてえ。


今度はマルイアの温泉旅館に行って報告します。
 マルイア温泉に行ったのでそのレポートはこちらから。
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by tochimembow | 2010-10-30 18:07 | トラッキング
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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