人生漂流

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椎葉・龍神館を訪ねて

椎葉の民宿・龍神館のオーナー椎葉英生さんが亡くなったことは前に書きましたが、それから2年、今は奥さんの喜久子さんが一人で民宿を切り盛りしています。久しぶりに喜久子さんとおしゃべりしながらおいしい食事を食べ、椎葉の紅葉も見ようと、出かけていきました。

行きは西都からひむか神話街道を走ることにしましたが、西都から南郷までの区間がとにかくカーブの連続で、緊張しどうしのドライブです。南郷の鬼神野溶岩渓谷は紅葉が見事でした。
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南郷から椎葉までの山道はそれほど苦になりません。椎葉村に入って椎葉湖(椎葉ダム)東岸に沿って走ります。
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ダムから約10分で龍神館が見えてきます。
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この日の客は我々二人だけでした。前の日は6人泊まったそうです。囲炉裏の部屋で食事ですが、ここの食事は有名で、何と16~17品も出てきます。肉は鹿とイノシシ、魚はヤマメとイワナですが、野菜やキノコの多いこと。
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イノシシそばや囲炉裏の火であぶったヤマメがおいしい。料理が多くて、いつも完食したことがありません。喜久子さんは熊蜂を漬けた焼酎やマムシを漬けた焼酎も持ってきました。熊蜂は生きたままでビンに入れないとだめだそうで、なかなか難しそうです。マムシ焼酎は、以前マムシが英生さんにかみついたことがあり、英生さんは後日そのマムシを捕まえてマムシ焼酎にしたそうです。マムシ酒の作り方は、まずビンの中に7分くらい水を入れておいて、そこに生きたマムシを入れ、何度も水を取り替え、老廃物を捨て、蛇を洗います(空気は通るようにしておく)。その状態でマムシは1年くらいは生きるそうです。水を取り替えるとき、マムシに噛まれることがあるので、よっぽど気をつけなければなりません。マムシの汚れが落ちたら焼酎を入れて、ビンに栓をするとマムシは死に、1年くらいすると飲めるようになります。英生さんがマムシ焼酎を造ったのは、6年以上前ですが、ビンの中のマムシは今でも生きているように見えます。あまりにマムシがリアルで、尻込みして飲むのはやめました。マムシ酒は精力はつくけど、ほんの短時間しか効かないそうです。熊蜂酒はビンの1/3くらいまで蜂がぎっしり入っています。飲んでも普通の焼酎の味がするだけでした。しかし、その焼酎のせいか、夜身体がぽかぽかして熱いくらいでした。

翌朝見た、龍神館の前の紅葉です。
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龍神館の看板ネコのゴマ団子(通称ゴマ)です。
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朝食を食べながらまた喜久子さんとおしゃべりして、9時過ぎに龍神館をあとにしました。
朝の椎葉湖が美しく光っていました。
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(2014.11.23~24)
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by tochimembow | 2014-11-24 22:41 | 日本の自然

群れずに生き、光っていた男 健さんと道夫さん

昔から孤独の影のある男が好きで、俳優で言えば、ジェームス・ディーンとかポール・ニューマンのファンでした。任侠映画に出ていた頃の高倉健に興味はありませんでしたが、山田洋次監督の「幸福の黄色いハンカチ」を観て、いっぺんに高倉健が好きになりました。その後の同じ山田監督による「遙かなる山の呼び声」にも感動しました。どちらの映画でも暗い過去があり、世間から隠れるようにして、しかし孤高に、真摯に生きている寡黙な男を演じていました。影のある役柄とは異なって、本人自身は饒舌で、ユーモアあふれる、楽しい人だったようですが、朴訥さ、真面目さは役柄そのままだったようです。その健さんが亡くなったというニュースには大変落胆しました。私にとって最もかっこいい男性でした。律儀で、礼儀正しく、人に優しく、報われることを求めず、辛抱強く生きていく、そういう姿はあこがれでした。多分、日本人男性から最も好かれた男であり、多くの男性がああいう風にかっこよく生きたいと思ったでしょう。スクリーンで演じている役だけではなく、実像そのものが魅力的でした。最後の作品「あなたへ」を映画館で観たとき、健さんの味わいはより深くなっており、ずいぶん老けたので映画に出るのはあと1本くらいかなと思いましたが、それが遺作となりました。

健さんが亡くなったというニュースを昼に知り、帰宅すると大学時代の友人の岡本道夫さんが亡くなったことを知らせる喪中の葉書が奥さんから届いていました。岡本さんは、高校の1年先輩でしたが、大学の農学部では同級生でした。茫洋として、つかみ所がないような風情でしたが、全く嫌みを感じさせない人で、周りからの信頼が厚く、どんなことをぶつけても柔らかなゴムのように力を吸収してしまい、反発して戻ってくるものがない人でした。あのように包容力のある人になりたいとずっと思っていましたが、それから40年近く経っても、一歩も近づけないままでした。2年前の年賀状でがんと闘病中であることを知らせてきましたが、ついに帰らぬ人となりました。出世も、金も、名誉も求めず、青森でリンゴの栽培に一生をかけた人でした。奥さんの葉書にあった「どこまでも穏やか人でした」という言葉は彼の本質を表しています。

健さんと道夫さん、全く違うタイプではありましたが、群れることなく、他人におもねることもなく自分の道を生きてきて、その人柄に惹かれて周りに人が集まってくる人でした。その人自身が持つ光彩で周りを明るく照らし、穏やかに人生を終わらせた二人の男、私の憧れであった二人が世を去りました。
(2014.10.18)
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by tochimembow | 2014-11-20 14:20 | モノローグ

奥久慈を行く

各地の認知度、魅力度を調べたブランド総合研究所の2014年データでは、全国で最も魅力がない県はダントツで茨城県、それに次ぐのは群馬県と福井県だとか。確かに茨城と言って頭に浮かぶのは、筑波山、水戸の偕楽園、霞ヶ浦くらいか。しかし、どこもどうしても行きたい名所ではない。全国の観光地に詳しい人から次に出てくるのが袋田の滝と大洗海岸でしょう。「の」を入れずに袋田滝を口で言うと「袋叩き」になってしまうから、「袋田滝」と呼ぶのだろうか?
ともかく船橋の第二の自宅に帰ってきたとき、手軽に行ける所へドライブしようということになりました。茨城は学会でつくばに行ったくらいしか、足を踏み入れた経験がないし、紅葉も楽しめるところと、思いついたのが茨城県北部にある袋田の滝と袋田温泉でした。滝に一番近い豊年万作という宿を予約して常磐道から那珂町を経て大子町の袋田に入ったのは夕方5時頃でした。
袋田の滝
暗くなると袋田の滝のライトアップが始まるという案内を聞いて、7~8分歩いて滝に着きました。翌朝の景色と比べてみてください。
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300円を払ってエレベーターで上に上がると、間近に滝が見えました。色が変わりながらライトアップされた滝を写真に撮ると幻想的というより、ちょっと気味悪いですね。
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翌朝、滝に行く途中の久慈川の紅葉ですこの一帯を奥久慈渓谷といいます。。
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永源寺の紅葉
宿の人に聞くと、同じ町内にある永源寺の紅葉が見事ですよということで、滝の後、その寺に行きました。永源寺の紅葉をお楽しみください。
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その後、筑波山に行き、ユースホステル跡に車を停めて、筑波山に登りましたが、もみじはあまりなく、黄葉が主でした。
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何十年ぶりかで首都圏を車で走りましたが、ともかく千葉県は渋滞がひどい、道路が狭く車が多すぎて、にっちもさっちもいきません。住まいのマンションから高速まで時間がかかりすぎます。首都圏では運転はしたくありません。(2014.10.7~8)
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by tochimembow | 2014-11-10 11:44 | 日本の自然

韓国岳に登る

御嶽山が噴火して、次は霧島ではないかとメディアが伝えています。韓国岳の麓にある硫黄山で火山性微震があるためです。硫黄山は15年前は盛んに噴気をあちこちから上げていて、地獄の風景だったのが最近はさっぱりおとなしくなっていますし、えびの高原を流れる川は昔は川湯と言って、入浴できるくらい温かい水が流れていたのが、今では冷たい水しか流れていません。硫黄山の北にあった露天風呂もお湯が出なくなって閉鎖したままです。硫黄山も少し頑張り始めたのかもしれないけれど、そのお陰でえびの高原は道路が閉鎖となり、硫黄山からの登山は禁止となりました。

大浪池側からは登ることができます。今まで韓国岳には10数回登っていますが、今回初めて大浪池から上りました。えびの高原が閉鎖なので、閑散としているかと思ったら、大浪池へハイキングに行く駐車場はいっぱいで、たくさんの車が路上駐車していました。韓国岳に行くには大浪池の西端から登っていきます。昔、えびの高原ホテルがあったところが臨時駐車場になっていて、そこに車を置いて、大浪池まで約50分歩き、そこから韓国岳目指して傾斜のきつい山道を上がっていきます。今は頂上近くまで木の階段ができているので、足元が滑ることはありませんが、段差が大きく、この階段がきついこと。わずか1.2kmの距離ですが、約1時間へとへとになって頂上に着きました。
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奥に高千穂峰、手前に新燃岳が見えます。新燃岳の大噴火から3年半、今は火口からは小さい噴煙が上がっているだけです。いまだにこの火口から1キロ以内は立ち入れ禁止です。
南側には大浪池が見えます。その遙か向こうに噴煙を上げている桜島が見えたのですが、あいにく写真には映りませんでした。
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頂上は風が強く、しかも寒かったのですが、人は大勢いました。硫黄山からの登山が禁止となってかえって来る人が増えたようです。「硫黄山はどこに見えるのですか」と聞かれましたので、噴火を期待している人もいるのかもしれません。硫黄山は頂上から少しえびの高原方面に下らないと見えません。しかしその方向は通行禁止となっているため、見るのは無理です。

大浪池周辺の紅葉を期待していましたが、残念ながら少し遅かったようです。所々に紅葉した木が残ってはいましたが。
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今までで一番苦しい韓国岳登山でした。えびの高原の南端にあるえびの高原荘は硫黄山から1キロ以上あるため営業していました。そこの温泉に入って汗を流しました。(2014.11.3)
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by tochimembow | 2014-11-03 22:16 | 日本の自然
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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