人生漂流

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ニュージーランドと漂流

少年時代にもっとも感動した本はジュール・ヴェルヌの「十五少年漂流記」とデフォーの「ロビンソン・クルーソー」でした。もっとも原作の訳を読んだのではなく、少年少女文庫用に書き直された抄訳でしたが。ヘイエルダールのコンティキ号漂流実験にも感動しました。なぜ漂流ものに感動したかというと、孤島で世のしがらみから断ち切られて、自分の力だけで生きていく姿がかっこいいと思ったからでしょう。こういう人生が理想だと思うときもありました。
 成人になるにつれて当然そういう夢はなくなりました。40歳を過ぎて読んだゴールディングの「蝿の王」や吉村昭の「漂流」からは漂流とはもっと厳しく、むごたらしいもので、集団で漂流したときは醜いいさかいばかりが繰り返されるものだということを知りました。
 しかしニュージーランドに来てから、なぜ来たのかを自問自答すると、少年時代の夢がまだ潜在的に生きていたのかもしれないと思うようになりました。以前、アメリカに住むときやカナダに住むときに胸がワクワクしたのもそれがあったからかもしれません。定年退職したものが「外国生活をしたい」などとは日本に残る家族には大迷惑な話ですが、私の夢をなんとなく感じ取って送り出してくれた妻には感謝しています。
 Wikipediaで調べたら、「十五少年漂流記」の少年たちはニュージーランドから船出して、嵐に遭って、無人島に漂着したものでした。「ニュージーランドだったんだ!」と驚きましたが、それを読んだ頃からニュージーランドという国の名前がインプットされていたのでしょうね。

追伸:「十五少年漂流記」の原題は「二年間の休暇」といいます。私は「半年間の休暇」中です。
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by tochimembow | 2010-10-15 06:38 | なぜNZへ
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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