人生漂流

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英語ができないから外国に行かない?

クライストチャーチ観光の中心である大聖堂付近で信号待ちをしていると後ろから大声を出して大阪弁でがなり合っているおばちゃん集団の声が聞こえました。左を見ると若いおねえちゃんたちが幼児っぽい日本語でがやがや言っています(外国で若い日本人女性のグループはひどく幼稚に見えることがある)。一瞬、ここはどこだろうと思いました。
 外国旅行に行って一言も英語を話さずに帰ってくる日本人はかなりいます。今は英語ができないから外国には行けないという時代ではないのです。最低、空港で入国審査のときだけは英語で渡航目的を言うはずですが、それもツアーの添乗員がいれば代わって話してくれるし、日本語で「わたしゃ、英語は分からん」とわめいていれば「もう行っていい」と言われます。英語をほとんど使わなくても半年でも1年でも支障なく生活できます。買い物をしても無言でカードを差し出すだけですんでしまうし、近所に日本人がいれば必要な情報は全部そこから仕入れることができますから。英語の国に住んでいたから英語はペラペラだろうと言われることがありますが、とんでもないことで、いるだけでは英語は絶対にうまくなりません。30年近く前、アメリカに留学したとき、帰るまでには自由に英語を使いこなしているだろうと期待して出かけましたが、帰ってくるときその夢は無残に打ち砕かれていました。
 言語はコミュニケーションの手段であり、コミュニケーションをしようとしなければ言葉を使うことはありません。逆に言うと積極的にコミュニケーションを求めていかなければ英語は上達しません。それは分かっているけど、日本人はどうしても臆してしまいますね。中国人や韓国人で気後れする人は少ないと思います。私の妻は英語のボキャブラリーは少ないし、アクセントの位置は正確でないことが多いし、文法も間違いだらけですが、どんなアメリカ人にも平気で話しかけていきます。はたで見ていて「どうしてあの英語で会話できるのだろう?」と思うのですが、不思議に通じるのですね。Skypeを使って頻繁にアメリカ人の友人と話しているので、身振り、手振りで通じているわけでもありません。アメリカ人からは、彼女はシャイな日本人のイメージからはかけ離れているように見えるらしいです。要するにコミュニケーションそのものを楽しんでいるのですね。コミュニケーションを繰り返すことで確実に彼女の英語能力は上達しています。英語が通じないことを恥じない妻の姿勢は大いに尊敬に値します。
 英語ができるようにするのではなく、人とコミュニケーションしようとすることの方が大事ではないでしょうか。
(2010/11/1)
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by tochimembow | 2010-11-01 13:52 | 英語苦労話
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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