人生漂流

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ニュージーランドには春夏秋冬がない? 一日のうちに四季がある

NZに来る前に調べたとき、クライストチャーチで1月(夏)の平均最高気温は22.5℃、平均最低気温は12.2℃、7月(冬)はそれぞれ11.3℃と1.9℃とものの本に書いてありました。夏と冬で最高気温も最低気温も10℃くらいしか差がなく、年間気温が安定して過ごしやすそうだと思ってきました。

ところが1ヶ月半住んでみて、寒い日は寒く、暑い日は暑く(当たり前だが)、朝5℃まで下がって朝食のとき暖房を入れるくらいだったのに、昼に出かけるときは25℃以上に上がって車は冷房をかけなければならないくらい暑くなることがよくあります。昨日と今日とで最高気温が15℃も違うなどということもあります。日本では春と秋は気温変動があるとはいってもそれぞれの季節の中での変動は小さくこれだけ大きな温度変化はありません。暑い日は必ず太陽がかんかんに照っていて、雨が降ると寒気を感じます。「平均」気温にだまされていました。5℃から25℃まで温度が上下しても平均は15℃、10℃から20℃に変化しても平均は15℃ですからね。季節間での温度差より日ごとの温度差の方が大きいので、メリハリの利いた春夏秋冬があるようには思えません。ですからNZの天候を ”four seasons in one day"(一日のうちに四季がある)と特徴づける言葉があります。

このように体感的には四季を感じにくい国です。花を見ていれば、桜は9月頃から咲き、シャクナゲは10月に咲くので、春とか初夏とか分かりますが、桜はいったん咲くと2、3週間咲き続け、シャクナゲは1ヶ月近く咲いたままです。こういう現象も日本と違っていて「花の命は短くて」という表現はこの国からは出てこないように思います。開花時期が長いのはおそらく日ごとの寒暖の差が大きいことと関係があるのでしょう。

天気予報を見るとき注意しなければならないのは南風が吹くかどうかです。予報に”Southerly” (南風という意味だがNZとオーストラリアでは南極からの風という意味になる)とあれば南極から冷たい風が吹いてきます。「」のマークで示す天気予報もあります。南島最南端から南極までの距離は約2500km、クライストチャーチとオーストラリアのメルボルン間は約2400kmですから、いかに南極が近いか分かるでしょう(ちなみにオーストラリアの最南端タスマニア南海岸と南極の距離は3400km)。南極大陸はオーストラリアの2倍の面積があり、NZの気候への影響はオーストラリアより南極の方が大きいと思います。また南島は北の端から南の端まで背骨のようにサザン・アルプスが貫いているので、これも天気が変わりやすい要因です。ともかくNZの天気は変わりやすく、天気予報もあてにならず「曇りのち雨、ときどき晴れ」などと何でもありの予報(それでも外れる!)もあり、朝見た予報と昼頃見た予報がまるきり逆転していることもしばしばです。日本とNZは同じように島国ですが、気候はずいぶん違います。
(2010/11/22)
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by tochimembow | 2010-11-22 17:00 | 暮らしの風景
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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