人生漂流

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幹線道路の橋がなくなった!?

クイーンズタウンからマウント・クックを経てクライストチャーチへ戻るときのことです。我々がミルフォード・トラックを歩いているときから全国的に雨が降り続いていたようで、このときも雨だったので景色のいい72号線ではなく、南島の幹線道路である国道1号を使って家路を急いでいました。クライストチャーチまであと50キロほどとなって、まもなくラカイア Rakaia という町に入ると、前方に車の行列ができていて、前に進めなくなりました。この国では羊の大群が道路を横切るときに車を停めなければならないことがよくあるのですが、幹線道路で羊を移動させる人はいないだろうから、工事で片側通行なのかと思ったのですが、そのうちUターンして逆方向に走り出す車がいて、窓を開けて何か叫んでいます。そのときは妻に運転を交代していたのですが「 "No Bridge!"(橋がない!)と言ってるよ」と言います。「橋がない?幹線道路なのに?」。
 この先にラカイア川 Rakaia River という大きな川があることは知っていました。大雨で橋が流されたのだととっさに思い、我々もUターンして迂回路に向かう車の後を追いました。72号線に行かなければクライストチャーチに帰れないということは分かっていたのですが、カーナビがついておらず、迂回路も知らないので、前の車から離れないように田舎道を120キロのスピードで必死に追いかけました。妻は「わたしゃニュージーランドでこんな運転をさせられるとは思わなかった」とぶつぶついいながら、それでも前の車を見逃すまいとハンドルにしがみついています。迂回する車を見失うとどこへ行っていいか分からなくなるので、運転を代わるわけにも行きません。1時間くらい疾走してようやく72号線のラカイア渓谷に出ました。
 普段はきれいな水が流れて美しい渓谷(下の写真)なのですが、水量が3倍くらいに増えて濁流となっています。おまけにその濁流を見るためにたくさんの車が止まって人々が写真を撮ったりしています。NZ人も野次馬だなと思ったのですが、こちらは無事に帰り着くのに気が焦っているし、車を停めることすら大変なので写真を撮るのは断念しました。
(10月のラカイア渓谷)
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渓谷から離れたところで撮った川の遠景が下の写真です。これが河口付近で洪水になったというわけです。
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予定より1時間半も余計にかかって帰宅しました。インターネットで道路情報を見たら、橋が流されたのではなく、橋の上まで水が来て渡れなくなったということが分かりました。それは我々が到達する10分前に起こりました。あと10分早く通っていたら何事もなかったわけです。

ニュージーランドの川はほとんど護岸工事がされていません。だから景色がいいのですが、ひとたび大雨が降ると手の着けようがなくなります。川幅は小さいのに普通でも並々と水をたたえている川もあります。日本は小さい川でも川岸をコンクリートで固めてしまっていますが、どちらがいいのか、人口の少ない、時間がゆったりしているこの国では橋一つくらいが使えなくなってもさほど気にしないのでしょうか。
(2010/12/28)
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by tochimembow | 2011-01-02 05:59 | 車のこと
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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