人生漂流

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町と人々の表情2 (地震9日後)

地震お見舞いへのお礼
今回の地震に際しメールやブログへの書き込みでさまざまな方からお見舞いのお言葉をいただきました。インターネットへの接続が悪く、ほとんどの方にすぐ返事を出すことができませんでした。この場を借りてお見舞いいただいたことに感謝申し上げるとともに、一人一人の方にご連絡できなかったことをお詫びします。私のブログはアクセスした人の数とページを開いた数の合計数がわかるようになっているのですが、地震の翌日のアクセス数は122人、ページのクリック数は425回になっていました。いかに多くの方にご心配いただいたかがわかると同時にこれだけの人が私のブログを知っていることに驚きました。それ以後も多くの方が連日アクセスして地震のその後に注目されています。

デコボコの道路
ダニーデンに2泊3日の旅行をして昨夜(3月2日)帰ってきました。西側から市に入ってくると特に異常は感じないのですが、私の住まいの近くに来ると道路がデコボコで、大量の泥(主に砂)が道路脇に積んであります。特に私の家から西側に行く Shirley Rd. という通りはデコボコがひどく、うっかりすると車が穴に落ち込みそうで、夜はとても通れません。この辺は下が砂地のようです。私の家の2階から隣の家をのぞくと庭に泥が10センチくらいの高さに積もっています。

命からがら逃げた人
今日は Crockford Bridge Club で英会話の日ですが、ここ2週間欠席していました。皆がどうしているか、またいろいろな情報を得るため今日は出席しました。ダウンタウンに住んでいる人達は住むところがなく、ホテルやモーテル住まいです。住居に赤いステッカーが貼ってあるとその家には立ち入ってはならず、取り壊す対象で、緑のステッカーが貼ってある家は許可を得たら必要なものを取りに行っていいそうです。ダウンタウンでもっとも多くの人が建物の下敷きになったのは日本でも報道されているCTV(カンタベリー・テレビ)ビルですが、この近くで働いている日本人の話を聞きました。カフェでお昼を食べているときに地震に襲われ、ただちにそこを脱出しました。そのときはCTVビルは倒壊していなかったのですが、15分後に来た強い余震で倒壊し、28名の日本人学生が下敷きになりました。歩いていた人はビルからレンガが次から次へと落ちてくるので当たって死ぬかと怖かったそうです。中心部から外れたところでもレンガ造りの建物は完全に倒壊しています。日本ではレンガで家を建てるなんて考えられないことですが。崩れたあとを見るとレンガをセメントで貼り合わせてあるだけで、鉄筋などはもちろん入っていません。この地震で10万戸の家が被害を受け、1万戸は建て替えなければならないそうです。
 この人のブログに生々しい惨状が出ています、
 http://jdunz.com/newzealand/page/2

死者の半分は外国人
クライストチャーチ市長は本日、生存者がいる可能性はなくなったと発表しました。これからは救助作業を遺体収容作業に切り替えるそうです。地震で亡くなった人は約220人に上ると推定されていますが、そのうち100人は外国人だろうと言われています。それだけ町の中心部には外国人旅行者が多いということです。この地震で5~8万人の人が一時的あるいは永久的にクライストチャーチを離れました。その中に多くの外国人がいて、ワーキング・ホリデーなどで来た人はほとんど帰国したといわれています。

トイレが使えないのは悲惨
大家さんのBobの話では、Bobが持っている家作でダウンタウン近くの家はいまだに水が出ません。彼は市に簡易トイレを設置しろと要求していますが、市は簡易トイレの絶対数が足りなくて断っているそうです。私の家も1週間水が出ませんでしたが、トイレが使えないのは悲惨です(1週間のうち6日間は旅行していた最大の理由はそれです)。食事や体を拭くのに使う水はペットボトルにもらってくればある程度まかなえますが、トイレはそのたびに公衆トイレに行って用を足すわけにもいかず、これが一番困りました。次は頭を洗えないことです。私のところは水が出るようになりましたが、市はトイレで毎回水を流さないようにと言っています。下水に泥が溜まっていてあふれる可能性があるからです。

ちょっといい話
新聞への投書だと思うのですが、英会話で配られたプリントにこういう話がありました。地震の後、上に書いたShirley Rd.で信号が消えた交差点の真ん中に一人の若者が泥水の中に立って車の交通整理を何時間もしていたそうです。それを見たある人がオレンジ色の蛍光ジャケット(危険防止のため)を貸してやり、その投稿者はお菓子をあげました。そこは私の住まいから二つ目の交差点です。そこの信号が点くようになった翌日、その若者はもう一つ西の交差点でやはり交通整理をしていたそうです。投稿者はこういう無名のヒーロー達に感謝したいと書いていますが、私もこの地震でこの国の人々が自分の損得は考えず困っている人に親切なことを知りました。皆、復興に一生懸命です。
(2011/3/3)
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by tochimembow | 2011-03-04 19:44 | 大地震
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


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