オタゴ半島を回る (ダニーデンの旅1) Otago Peninsula
ダニーデンに行って2日目はオタゴ半島を廻りました。それほど大きな半島ではありませんが、アルバトロス(アホウドリ)、ペンギン、オットセイ、アザラシなどが棲息することで知られています。
ラーナック・キャッスル Larnach Castle
ダニーデン中心部から12km、オタゴ半島の中心にラーナック城があります。ニュージーランドに本物の城があるわけはありませんが、19世紀に銀行事業で成功したラーナック氏がオタゴ半島に中世ヨーロッパ風の城を建て、ここに住んでいました。後年彼は事業に失敗し、1898年国会議事堂内で自ら命を絶ってしまいました。その後、城はベーカー家の所有となり、彼らの私邸ですが、公に公開しています。
広い庭があり、城の中に入ると当時の家具調度品がそのまま残されています(城内は撮影禁止のため写真はありません)。塔の上から見た庭です。
オタゴ湾を見たところです。
ロイヤル・アルバトロス・センター Royal Albatross Centre
オタゴ半島の先端、タイアロア・ヘッドにロイヤル・アルバトロス・センターがあります。ロイヤル・アルバトロスはアホウドリの仲間で最大の鳥で、普通は人が住まない島に棲息しますが、ここでは保護によって少数のアルバトロスが棲息し、それを観察することができます。アルバトロスの観察は厳しく制限され、センターでツアー料金を払ってあらかじめ説明を聞いた上で、センターから歩いて5分くらいの丘の上にある観察室からガラス越しに見るだけです。しかも鳥は100メートル以上離れたところにいるため双眼鏡がないとよく見えません。
観察室からは数羽のアルバトロスを見ることができました。アルバトロスは羽を動かすことなくグライダーのように滑空しますが、チケットを買うとき飛ぶ姿が見られるかは保証しないと言われました。風がないと飛ばないそうです。幸いにも何回かアルバトロスの飛行を見ることができました。
しかしデジカメはシャッターを押してもレスポンスが悪く、うまくタイミングが合いません。こういうときはアナログ・カメラがいいですね。
ペンギン・プレース Penguin Place
オタゴ半島でペンギンを見ることができるのはネイチャーズ・ワンダース Natures Wonders とペンギン・プレースの2ヶ所で、どちらもツアーに参加して観察に行きます。私が行ったのはペンギン・プレースでここは1985年にHoward McGroutherという自然保護活動家が8つがいしかいなかったイエロー・アイド・ペンギン Yellow Eyed Penguin を保護し、絶滅から守り、現在では20つがい以上に増えてきました。入場料でペンギンの保護をまかなっています。ツアーを申し込むとき、次は何時かと聞くと2名集まれば随時出発とのことで「3人になったから行くぞ」と言われました。あとの2人はドイツ人夫婦で、ご主人は英語が全くできないらしく、奥さんがいちいち通訳をしていました。
まずペンギン・ホスピタルを案内されました。主に飢餓で弱っているペンギンを集めて魚やイカをエサとして与えているそうです。聞いたら獣医師は診ておらず、投薬もしていないと言っていました。
マイクロバスで海岸近くに行って、そこから歩き出すとすぐに木陰にペンギンがいました。
ペンギンは氷の上か海岸にいるという先入観を持っていた私には草むらにいるペンギンは奇異に見えます。イエロー・アイド・ペンギンは陸に住むのだと説明されました。
そこから木の枠とビニールに囲まれた塹壕のようなところをガイドは歩いて行きます。これはペンギンに気づかれないように観察するためです。
所々にペンギンを隙間から観察する場所があります。そこからだと手が届くようなところにペンギンがいます。池のそばにもいました。
写真ではわかりにくいのですが、眼球が黄色いのでこの名があります。イエロー・アイド・ペンギンは体高が65センチほどあって、ニュージーランドで最大のペンギンだそうです。
迷路のような塹壕の中を歩いたあとは外に出て海岸を見下ろす道を案内されました。海岸近くにペンギンとオットセイがいました。黒くとぐろを巻いているのは巨大な海藻です。近くで見ると気持ち悪い。
アザラシがいることもあるそうです。「クイーン・シャーロットでペンギンを見たけどあれはどの種類だろう?」と聞くとガイドさんは「それはブルー・ペンギンだ。イエロー・アイド・ペンギンはクライストチャーチから南にしかいない」と答えていました。小型のブルー・ペンギンやいかついとさかがあるクレステド・ペンギン Snares crested penguin もいるそうです。
この日はオタゴ半島のラーナック城、ロイヤル・アルバトロス・センター、ペンギンプレースと3ヶ所をめぐりましたが、ペンギン・プレースがもっとも興味をそそられるところでした。
(2011/3/1)
ラーナック・キャッスル Larnach Castle
ダニーデン中心部から12km、オタゴ半島の中心にラーナック城があります。ニュージーランドに本物の城があるわけはありませんが、19世紀に銀行事業で成功したラーナック氏がオタゴ半島に中世ヨーロッパ風の城を建て、ここに住んでいました。後年彼は事業に失敗し、1898年国会議事堂内で自ら命を絶ってしまいました。その後、城はベーカー家の所有となり、彼らの私邸ですが、公に公開しています。
広い庭があり、城の中に入ると当時の家具調度品がそのまま残されています(城内は撮影禁止のため写真はありません)。塔の上から見た庭です。
オタゴ湾を見たところです。
ロイヤル・アルバトロス・センター Royal Albatross Centre
オタゴ半島の先端、タイアロア・ヘッドにロイヤル・アルバトロス・センターがあります。ロイヤル・アルバトロスはアホウドリの仲間で最大の鳥で、普通は人が住まない島に棲息しますが、ここでは保護によって少数のアルバトロスが棲息し、それを観察することができます。アルバトロスの観察は厳しく制限され、センターでツアー料金を払ってあらかじめ説明を聞いた上で、センターから歩いて5分くらいの丘の上にある観察室からガラス越しに見るだけです。しかも鳥は100メートル以上離れたところにいるため双眼鏡がないとよく見えません。
観察室からは数羽のアルバトロスを見ることができました。アルバトロスは羽を動かすことなくグライダーのように滑空しますが、チケットを買うとき飛ぶ姿が見られるかは保証しないと言われました。風がないと飛ばないそうです。幸いにも何回かアルバトロスの飛行を見ることができました。
しかしデジカメはシャッターを押してもレスポンスが悪く、うまくタイミングが合いません。こういうときはアナログ・カメラがいいですね。
ペンギン・プレース Penguin Place
オタゴ半島でペンギンを見ることができるのはネイチャーズ・ワンダース Natures Wonders とペンギン・プレースの2ヶ所で、どちらもツアーに参加して観察に行きます。私が行ったのはペンギン・プレースでここは1985年にHoward McGroutherという自然保護活動家が8つがいしかいなかったイエロー・アイド・ペンギン Yellow Eyed Penguin を保護し、絶滅から守り、現在では20つがい以上に増えてきました。入場料でペンギンの保護をまかなっています。ツアーを申し込むとき、次は何時かと聞くと2名集まれば随時出発とのことで「3人になったから行くぞ」と言われました。あとの2人はドイツ人夫婦で、ご主人は英語が全くできないらしく、奥さんがいちいち通訳をしていました。
まずペンギン・ホスピタルを案内されました。主に飢餓で弱っているペンギンを集めて魚やイカをエサとして与えているそうです。聞いたら獣医師は診ておらず、投薬もしていないと言っていました。
マイクロバスで海岸近くに行って、そこから歩き出すとすぐに木陰にペンギンがいました。
ペンギンは氷の上か海岸にいるという先入観を持っていた私には草むらにいるペンギンは奇異に見えます。イエロー・アイド・ペンギンは陸に住むのだと説明されました。
そこから木の枠とビニールに囲まれた塹壕のようなところをガイドは歩いて行きます。これはペンギンに気づかれないように観察するためです。
所々にペンギンを隙間から観察する場所があります。そこからだと手が届くようなところにペンギンがいます。池のそばにもいました。
写真ではわかりにくいのですが、眼球が黄色いのでこの名があります。イエロー・アイド・ペンギンは体高が65センチほどあって、ニュージーランドで最大のペンギンだそうです。
迷路のような塹壕の中を歩いたあとは外に出て海岸を見下ろす道を案内されました。海岸近くにペンギンとオットセイがいました。黒くとぐろを巻いているのは巨大な海藻です。近くで見ると気持ち悪い。
アザラシがいることもあるそうです。「クイーン・シャーロットでペンギンを見たけどあれはどの種類だろう?」と聞くとガイドさんは「それはブルー・ペンギンだ。イエロー・アイド・ペンギンはクライストチャーチから南にしかいない」と答えていました。小型のブルー・ペンギンやいかついとさかがあるクレステド・ペンギン Snares crested penguin もいるそうです。
この日はオタゴ半島のラーナック城、ロイヤル・アルバトロス・センター、ペンギンプレースと3ヶ所をめぐりましたが、ペンギン・プレースがもっとも興味をそそられるところでした。
(2011/3/1)
by tochimembow
| 2011-03-05 17:11
| ウオーキング