人生漂流

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定年後、海外生活の勧め

定年後、何をしようかと考えている方は多いと思いますので私の経験から海外で暮らすのも一つのプランだということでお話しします。

私はかなり前から定年後に1年か2年間は海外で暮らしてみたいという気持ちがあり、行くならニュージーランドだと考えてはいましたが、本気でニュージーランドのことを調べたり、行く計画を建てたりはしていませんでした。退職してみると家庭の事情その他で実際に海外に行くのはかなり難しいと考えられました。退職から4ヶ月たった8月の終わり頃、妻が私の気持ちを察して半年くらいなら母の面倒を見ると言ってくれたこともあり「よし、滞在を半年に縮めて、ニュージーランドへ行こう」と決めました。ニュージーランドに決めた理由は前に書いた(「なぜニュージーランドへ」)とおりです。ニュージーランド住んだことがある人からあちこち回るならクライストチャーチを拠点にするのがいいと言われていたので、クライストチャーチに住むことにしました。それから住まいやレンタカーをインターネットで調べ、旅行会社に航空運賃の見積もりを依頼しました。住まいと車は2,3日で見つかりました。日本からニュージーランドの銀行口座を開設できることを知り、その手続きをしました。ほぼ1週間で、ニュージーランド滞在の準備は大方できました。

半年近くこの国にいて良かったと思いますが、その最大の理由は定年後の暮らしにメリハリがついたことです。私はゴルフとか陶芸とか短歌のように具体的な趣味あるいは特技があって、定年後にのめり込むようなものを持っていたわけではありません。ですからニュージーランド移住を決めなければ漫然と暮らしているだけで、ときには国内あるいは海外旅行をするくらいだったでしょう。ニュージーランドに行くのは衝動的に決めたことではありましたが、行ってみていろいろな刺激を受け、また自分に内在する子供心、好奇心、想像力をかき立てることになり、その中で自分を再発見できたような気がします。美しい景色を堪能できたことも収穫でしたが、一番大きかったのは言葉がよく通じない人々と交流し、その中で教えられたり、日本人としての自分を考えたりができたことです。そしてこれまで組織の中で働いてきて私に絡みついていた呪縛のようなものから完全に解き放たれたように思えました。ようやく第二の人生に入るという区切りができたように思います。

そういうことで定年後の暮らし方の一つとして海外に移住することをお薦めします。何年も暮らすとなるとかなりの覚悟と綿密な計画が必要となりますので、まず3ヶ月以内のショート・ステイを考えられてはどうでしょう。3ヶ月以内なら観光ビザで行けるし、暮らしに慣れて遊び方が分かってきたら、毎年季節を変えて来るなどリピートできるようになるでしょう。そこで問題となるのが費用です。私はリタイアしてリピーターとしてクライストチャーチにショート・ステイしている日本人を何人も見ました。その人たちは年金の範囲内でやっておられます。私の場合、具体的にかかった費用については別項に書いていますので、そちらをご覧ください。

次に気がかりとなるのが英語です。日本からのリピーターとなっている人を見ると、英語ができるかできないかは全く問題にしていません。英語ができなくても充分生活を楽しめます。英語はできるに越したことはありませんが、できないからといって尻込みする必要は全くありません。私はせっかく英語の国に来たのだから、英語が少しはうまくなって帰ろうとボランティアの英会話教室に入りましたが、そういう人間はきわめて少数です。

短い期間であっても外国で暮らすことは単なる観光旅行では味わえない、深い感動と収穫が得られます。異国で異文化に触れながら、生活するということは第二の人生を送るにあたってとても貴重な教訓を得ることになると思います。
(2011/3/23)
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by tochimembow | 2011-03-24 18:28 | 定年後NZで暮らすヒント
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定年退職後、リフレッシュのためニュージーランドを半年間漂流しているうちクライストチャーチ大地震に遭遇。日本に戻ったら、またしても働くことに。 片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


by tochimembow
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