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人生漂流

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ベトナム紀行 2.フエから天国の洞窟へ

11月27日(月) フエに移動

ハノイからベトジェット航空(Vietjet Air)で1時間10分、中部にある都市フエHueに飛びました。後でわかったのですが、ベトジェットはLCC(格安航空)で、国内で最も大きな航空会社はベトナム航空です。ホテルが手配してくれたシャトルで約40分、2時頃にホテル・インドシナ(Hotel Indochine Palace)にチェックインしました(料金は36万ドン、タクシー料金の10%引きにしてくれました)。
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TripAdvisorなどでは評価が高いホテル(10点満点で9.3ポイント)です。繁華街の南端から歩いて5分くらいのところにあります。
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部屋は45平方メートルあります。ウエルカムフルーツとしてドラゴンフルーツ(右の赤い果物)、マンゴー(左の緑の果物)、多分パパイヤ(黄色)、ミカンが置いてありました。ドラゴンフルーツとパパイヤは甘かったのですが、マンゴーは硬くて、あまり甘くありませんでした。宮崎のマンゴーは柔らかく、とても甘いのですが、値段は原産地の人が聞いたらびっくりするくらい高く、東南アジアのマンゴーとは別の果物と考えた方がいいでしょうね。

部屋の窓から見下ろす道路ではやはりバイクが走り回っています。数はハノイよりやや少ないでしょうか。
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TripAdvisorでホテルから近いレストランを調べて、いくつかの候補をコンシェルジェに見せて、どこがいいかと相談したらHanh Restaurant Local Foodを勧められました。歩いて行ける距離だというので、夕方出かけましたが、ホテルと繁華街の間に片側3車線の大きな交差点があります。しかし信号がありません。横断歩道のマークはありますが、歩いて渡る人などいません。見ていると直進する車やバイクがやや少なくなると一斉に右折、左折が始まります。つまり間断なく車やバイクが走り抜けます。どうしよう、ホテルに戻ってタクシーで行くか、思案しましたが、思い切って車がやや少ないタイミングで、手を挙げてバイクに合図しながら中央分離帯まで走って渡りました。そうすると意外にバイクは止まってくれます。同じようにして中央分離帯から反対側の道路まで走りました。命がけの道路横断でした。考えてみたら日本で高速道路を走って横断するような無謀な冒険ですね。

レストランは庶民的な大衆食堂のような店でしたが、外国人の客が多くいました。注文したものはBun thit nuong(左:ブンという麺), Banh Khoi (中:お好み焼きのようなもの), Gol cuing tom thit(春巻)とビールです。ベトナムには麺料理が多く、有名なフォー(pho)は丸い麺であるのに対して、ブンは平たい麺で、製法も異なるようです。フエはブンが主流です。

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これだけでビールを含めて11万ドン(約550円)。安いでしょう。

食事の後はタクシーを拾って帰りました。32,000ドン、約160円、山手線の最低運賃くらい。行くときもタクシーにすればよかった。

11月28日(火) 天国の洞窟ツアー
ベトナムにある世界自然遺産は先日行ったハロン湾とフエ近郊にあるフォンニャ・ケバン国立公園です。フォンニャ・ケバン国立公園には約300の洞窟(鍾乳洞)があり、その中でも有名なフォンニャ洞窟は船で川から洞窟の穴をくぐって、入口に着き、そこから歩くことになります。そのため川の水位が高いと穴をくぐることができず、結局雨期であるこの時期はツアーが中止となりました。代わりにフォンニャ洞窟からさらに車で40分ほど行ったところにある天国の洞窟 Paradise Caveはツアーを催行していましたので、それを申し込みました。ここも国立公園の一部のようです。朝8時にホテルへニャントさんという男性が迎えに来ました。「何人参加ですか?」と聞くと「お客様一人です」と言われ、それでは料金が倍になるが仕方ないと思いながら出発しました。ミニバンがラオスとの国境に向かって、約5時間走りました。途中でグアバの畑、アヒルの養殖地、水牛の村などを見ながらひたすら走ります。ベトナムの農村風景はのんびりして、道路を牛が歩いていたり、ニワトリが飛び出したりで、なかなか面白いです。昼頃にレストランで昼食を取りました。写真は提供された昼食です。
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春巻、鶏肉炒め、豚肉・野菜炒め、野菜炒め、スープ、フレンチフライ(なぜ?)、ご飯とこれを一人で全部食べろというわけです。がんばって半分くらい食べたらお腹がいっぱいになりました。

そこから少しで天国の洞窟の駐車場に着きました。電気自動車に乗りかえて洞窟の近くまで行き、そこから坂道を約10分歩いて上ります。雨はしとしと降っていましたが、洞窟に入れば雨は関係ありません。
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天国の洞窟は2005年に発見され、遊歩道などが整備され、つい最近公開されたものです。全長31キロあるといわれていますが、公開されているのはほんの一部で、大部分はいまだ調査中だそうです。入ってみて中が広いのにびっくりしました。高さは一番高いところで80メートルあるそうです。ハロン湾の洞窟の10倍以上あります。ハロン湾洞窟は極彩色のライトアップがされていましたが、ここは自然な光を使っています。
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現時点で世界一大きな洞窟はこの国立公園にあるソンドン洞(全長9キロ)だそうですが、この洞窟の全貌が明らかになったら、天国の洞窟の方が大きいことが明らかになるでしょう。
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とにかく想像をたくましくさせる奇岩の群れで、何に見えるかはご想像にまかせます。
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上の写真はウサギに見えますか?
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日本では秋芳洞が、ニュージーランドではワイトモという地方が鍾乳洞が多いことで有名ですが、これだけスケールの大きな鍾乳洞は見たことがありません。ただただ圧倒されます。

車に乗っている時間が10時間、洞窟内を歩くのが1時間でしたが、それだけ遠くても十分満足のいくツアーでした。
帰りは繁華街で一番ブン・ボー・フエがおいしい店のところで下ろしてくれと頼んだら、小さい店を紹介してくれました。フエに行ったらブン・ボーフエをぜひ食べろと言われていたのですが、昨日のレストランにはありませんでした。
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昨日食べたブンは汁なしですが、ブン・ボーフエはスープ麺です。上に見える黒いものは豚か牛の血を固めたものだそうで、あまりおいしくはありません。それ以外は大変美味でした。パクチーが別皿に山盛りでのっていますので、それを入れて食べました。唐辛子も置いてありましたが、一切れを口にしたら激烈な辛さで、完全に味覚が麻痺してしまい、いくらビールを流し込んでも和らがず、口に入れたことを後悔しました。

昼に食べ過ぎたので、今日はこれで終わりとしました。

by tochimembow | 2017-12-06 18:45 | ベトナムを旅する
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片雲の風にさそはれて漂泊の思ひやまず(芭蕉)


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