
この日は快晴で、しかも涼しいのでこれは絶好のサイクリング日和だと、朝からそこへ出かけました。レンタル屋さんでは身長に合わせてバイクを選んでくれ、ヘルメットも貸してくれます(法律でMTBに乗るときはヘルメットをかぶらないといけない)。注意書きには、かならずバイク専用道を走ること、すべて一方通行で逆向きに走ってはいけないとあります。
自転車に乗ること自体が20年ぶりくらいで、それもいわゆるママチャリだけで、MTBに乗ったことはありませんでした。乗ってみると、ママチャリと勝手が違って、サドルの位置が高いせいか、ゆっくり走るとよろよろと不安定で、スピードを出すと安定します。ここは平地なのですが、わざと各所に高いところ(コブ)を作ってあって、カーブもたくさんあります。カーブでは自転車競技のように地面に傾斜をつけてあります。小さい子供も走っているので、なんとかなるだろうと5分くらい走ると慣れてきました。熟練者はどんどん追い越していきます。
一周11キロの7キロくらいまで行ったところで大きなコブを乗り越えると急斜面の下りが急カーブになっていて、そこを下るときスピードが出すぎて制御できなくなり「あっ!」という間に松の木に激突してしまいました。倒れた瞬間「なんて間抜けなことを!」と思いましたが、一番心配だったメガネは壊れずツルが少し曲がっただけでした。右目下の頬骨のあたりを強打して、血がダラダラ出てきました。あごの下からも出血しています。左右の太ももが痛いので、ここも打ったようです。歩くことはできます。バイクが壊れたかと思いましたが、キーコキーコ音がするものの、運転はできそうです。ハンド・タオルを当てていたら出血は止まってきました。
このコ-スを走りきらないとスタート地点に戻れないので、慎重にキーコキーコいわせながら、もとに戻りました。レンタル屋のおにいさんに返すとき木にぶつけたと言ったら “What happened?”(どうしたんだ?)と心配そうに(あきれたように?)聞いてきます。「僕は大丈夫だけだ、バイクが変な音がするけど」というと、点検して”OK, no problem”と言って、弁償などはありませんでした。帰宅して鏡を見ると、右目の下に直径4 センチくらいの赤あざが、あごの下に1センチの赤あざがあり、左太ももに青あざができています。
妻には黙っていようかとも思ったのですが、結局夕方Skypeしたら「バカ、アホ」と10回くらい言われました。それは自分で自分に言いたいくらいです。妻から早速長女と末娘にも面白おかしく連絡が行ったようです。末娘は「年寄りの冷や水」と言っているとか。自己嫌悪で昼からベッドにひっくり返っていました。一日たって顔のアザは赤黒くなり、消えるまでには相当時間がかかりそうです。当分自重しようと思っていますが、リベンジするかどうか。さて今度は何をやらかすやら。
(2011/1/9)
「しまった、今日はハロウィーンなんだ」。アメリカやイギリスではハロウィーンの日に子供は各家を訪ねて "Trick or Treat!" と言って、お菓子をもらって歩くのです。我が家には甘いものは何もありません(昨日まで砂糖すらなかった)。「ちょっと待ってね」と言ってあちこち探し回って、冷蔵庫にあった梨と半分くらい食べたナビスコのクラッカーの箱を「ごめんね。ハロウィーンだということを忘れてた」と言ってあげたら、怪訝(こんなのハロウィーンでもらうものじゃないぞ)な顔をして "Thank you" と帰って行きました。
別の子が来襲したら今度はあげるものがないぞ、と慌てて近くのスーパーに行って、チョコレートやクッキーなどを買い込んできました。結局、来たのはその子達だけでした。
アメリカではハロウィーンの1ヶ月以上前から、大きなオレンジ色のカボチャをくりぬいてお化けの顔を作って飾り、あちこちでハロウィーン用のお面や仮装の衣装をにぎやかしげに売り出すので、いやでもハロウィーンが来るのが分かります。しかし、南半球のNZでは季節が逆でカボチャの時季でないのか、そもそもそういうカボチャを作っていないのか、ショッピング・モールに行ってもハロウィーンのムードはまったくありませんでした。忘れるのも無理はありません。
それにしても買い込んだお菓子はどうしよう。ウ~、甘そう。
(2010/10/31)
午後から晴れたので、Clearwaterというところを歩こうと車で出かけましたが、例によって道に迷いました。芝の手入れをしているおじさんにガイドブックの地図を示して「Clearwaterに行きたいんだけど、道を間違えたかなぁ」と聞くと、「ここじゃないよ。お前がいるところはここだ、イヤこっちだ、ウムこっちかな」とあちこちを指さして、「ともかくこうやって、ああやって、こうこう行け」とえらく複雑な行き方を言い始めました。こうなると英語をフォローできず、「フムフム」と分かったふりをして(日本語でもこれだけややこしいと分からないだろう)、Thank youと言ってバイバイしました。結局、その場所は見つからずGroynesという別の公園の入口が見えたので、そこに行きました。そこの写真は「ウォーキング」のGroynesを見てください。
Groynesの駐車場で地図を見たら、何とさっきのおじさんにはClearwaterではなくGroynesのページを見せていたのでした。道理でおじさんにも現在地が分からなかったはずです。しかしおじさんはそれが別の地図だということにどうして気づかなかったのだろう。(2010/10/19)